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ライブレビュー Liam Gallagher at 武道館

リアム・ギャラガー日本武道館公演

これまで数え切れないくらい色々なライブに行ってきたが、個人的には間違いなく最も「不思議なライブ」になった。そもそも自分、武道館のスタンディングは初めてだ。なるべく武道館のライブは避けてきたから。。理由はもちろんアリーナにパイプ椅子を並べるという理解不能な会場だからだ。諸々事情はあるのだろうが、、私的な見解になるがロックバンドのライブでそれはあり得ない。全席指定の場合、仕事帰りぎりぎりで会場に向かうような人自身にとっては都合が良いだろう。しかし、前のほうで思いっきり騒ぎたい人、後ろのほうでゆったり見たい人が各々気に入った場所で見たほうがライブの盛り上がりという点では良いに決まっている。ましてやリアム・ギャラガーのライブだ、彼のライブでアリーナに椅子を並べるという思考回路を持つ人間がどこにいるのか是非知りたいところだ。高橋由伸もびっくりの愚策である。これまで大好きなアーティストが武道館で決まる度に落胆し、仕方なくオールスタンディングの会場ならば大阪や名古屋公演まで遠出してきた。(どうでもいいことだが私は関東の人間である)しかし今回は日程上それができなかったのだ。今回も都合さえつけば大阪に行きたかった。ということでせっかくリアムを見れるとあるのに今一つテンションが上がりきらないまま会場へ向かう。いざアリーナに足を踏み入れると、番号から想定していたが恐らくこれまでのライブ経験至上3本の指に入るクソ位置である。かなり前のほうの右端だ、真横からステージを見るような感じ。因みに自分はライブではいつも中央の前のほうでもみくちゃになりながら歌って騒ぎたい部類の人間だ。だがこの席の感じは到底いつも通り騒げる雰囲気ではない。「やっぱりな。。。」着席早々同行の友人とため息をついた。

とまぁこれでもかというほどに文句を垂れてきたがいよいよライブ本編のレビューである。リアム登場。出てきたらやっぱりテンションはあがる。しかしやっぱりいつも通りは楽しめそうにない。前回のZEPP公演、そして特にソニマニは最高だったな。。とか思いつつ、「もう今日はリアムの声をじっくり聴き入るライブにするか」そう心を切り替えた。今思えば彼のライブでは前述の通りいつももみくちゃになって歌って踊って楽しんでいた。じっくりと彼の生の声に聴き入ることがあまりなかったがのである。そして聴いていた場所にもよるかもしれないが、あの日の武道館は自分がこれまで見てきたライブの中でもずば抜けてボーカルが大きめに聞こえるミキシングになっていた。リアムの声がこれでもかというほどに突き刺さってくる。そしてリアムがまたびっくりするほどに絶好調。動きもキレキレ、あの声は何なのだ。力強さもさることながら、すごい伸びである。お世辞でも大げさでもなんでもなく90年代のそれと遜色が全くない。
気付けば途中から半ば茫然としつつ彼の「声」に聴き入り、浸りきっていた。
そして本日のハイライトの1つは「Champagne Supernova」。余計な音がそぎ落とされピアノの伴奏に合わせて歌い上げる。ライブでこんなに鳥肌が立ったのは初めてだ。もう一度言おう、何なんだあの声は。。普段ならば一緒に歌い上げたいと思うはずがあの時はただひたすら彼の声に聴き入ってしまった。「Some Might Say」「Whatever」「Supersonic」と続く、すごい、、目の前にいるのは本当に40半ばのリアムなのだろうか。。そしてついに「Liveforeve」。ここで人生初めての経験をした。涙を抑えきれなかったのである。僕にとって神様であるノエルのライブでも泣いたことなんてなかった。(どうでもいいことだが僕は映画や音楽などでは一切泣いたことない人間だった。もちろん、色々なことに大変感動することはあるが)それが、涙がこぼれ落ちるほどに泣けてきたのである。自分でも信じられなかった。続く「Wonderwall」にとどめを刺される。”Because Maybeeeeeeeee”この日初めて僕は声を張り上げた。リアムがオーディエンスにサビを任せるしぐさを見せたからである。大の大人が涙をぽろぽろこぼしながら。そして心の底からリアムに向かって"You're my Wonderwaaaaall"と歌い上げたのである。一生記憶に残るライブになることは間違いない。
前半あれだけ武道館に対して文句を言ってしまったが、あの環境だったからこその経験をさせてもらえた。間違いなく、オールスタンディングのほうが盛り上がる楽しいライブにはなっただろう。ただ、僕はライブが終わった時、心から「ありがとうリアム、ありがとう武道館」そういう気持ちになった。