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Shame「Songs of Praise」【アルバムレビュー】

2018年リリース、Shameのデビューアルバム「Songs of Praise」。
北部イングランドっぽい出で立ちの彼らだがサウス ロンドン出という彼ら。
The FallやWireといったポストパンクやニューウェーブに影響を受けているというサウンドは確かにその雰囲気を感じさせはするが、それだけでは終わらせないなかなかな個性とポテンシャル、そして実力を秘めたバンドだと思っている。
彼らまだ20代前半というからまた驚きである。
何よりボーカルCharlie Steenの歌いっぷりはすごい。
爆発寸前の怒りと葛藤をしながら、力強く歌うその姿にはとてつもないパワーとともにどことなく悲哀も感じるのは自分だけであろうか。
既にレコーディングが完了したといわれている2ndアルバムは個人的に今最も楽しみにしているアルバムの1つだが、ここで一旦デビューアルバムを振り返りたい

1.Dust On Trail
不気味につぶやくようなボーカルから始まる本曲。よく耳を澄ませると結構色んなサウンドが効果音的に使われており初っ端から脱帽である。終盤に向けて少しずつヒートアップしてゆきそのままの流れで2曲目へと突き進む。
2.Concrete
尖りのあるギターサウンドとうねるようなベースがニューウェーブを感じさせる一曲。
ボーカルの掛け合いがたまらない。社会的なメッセージ性を感じる歌詞も印象的。
3.One Rizla
恐らく今のところ彼ら最大のヒットチューンだろうか。印象的な泣けるギターフレーズではじまる。これまでの曲とは異なりしっとりエモーショナルなボーカル。メロディもたまらなく良い。ひねくれたダメ男の歌詞も最高。
4.The Lick
ここで曲調がガラッと変わる。スローで気怠いテンポがクセになる。終始語りかけるようなボーカル。イギーポップやジョンライドンの顔もちらつく、そんなフロントマンはなかなかいるもんじゃない。
5.Tasteless
この曲では今度はショーンライダーが顔を出す。今何かと話題に上がることが多いレイシズム、そんなものは”Tasteless”と吐き捨てる。
6.Donk
Stoogesを感じずにはいられないギターフレーズ。基本的に荒いサウンドの中にも繊細な音が交わっていることが多い彼らの曲だが、これに関してははじめから終わりまでとにかくダーティで荒々しい。Like Stoogesは次の曲へも引き継がれる。
7.Gold Hole
初っ端この感じのギターリフにはゾクゾクせざるを得ない。どこかで聞いたことがあるような気はするのだがそんなことはどうでも良い。静と動の展開も圧巻。
8.Lampoon
のっけからテンションMAXでそのまま突き進む。たった2分ちょっとのこの曲でも、色々に変化を見せるボーカルを堪能できる。Charlie Steen恐るべし。
9.Angie
最後に控えるは6分越えの大曲だ。いつ爆発するのだろうかと勘繰るが、この曲では荒々しさは終始鳴りを潜める。心地よいギターサウンドはシューゲイザーのそれすら感じさせる。多福感に包まれながら、徐々にクライマックスへ向かっていく様が美しい。

20代前半の若者達によるデビューアルバムとは到底信じがたい本作。
最終曲Angieには今後彼らがどう進化していくのか、その大いなる可能性をひしひしと感じる。フジロック出演経験もある彼ら、次回作リリースの暁にはまた是非日本に来てほしい。年齢の割にちょっとむさ苦しいルックスのバンドではあるが、良く見るとギターの1人Sean Coyle-Smithは王子様風のめちゃくちゃイケメンであるので、そんなことがきっかけでも構わないのでこのバンドの日本での知名度がもっと上がってほしいと願わずにはいられない。