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Doves「The Universal Want」【アルバムレビュー】

★祝UKアルバムチャート1位★

11年ぶりDovesのニューアルバム。活動休止してから小さい子供が立派に大きくなるほどのスパンが空いて届けられた傑作はブランクを感じさせないどころかめちゃくちゃパワーアップして洗練された曲群を届けてくれた。
ボーカルJimi Goodwinのソロ作、Jez&AndyのWilliams兄弟によるプロジェクトBlack Riversを経て(どっちもめちゃくちゃクオリティ高くてDovesファンはもちろん、そうでなともオススメ)、この3ピースバンドは新たなステージに上った。
ノエル兄貴をして「俺はあまり泣くことはないんだけど、Dovesのライブは何かうるっとくるんだ…」と言わしめるバンドの最新作は、今Noマスク発言で矢面に立たされているノエルの心もきっと大いに癒していることだろう。

1.Carousels
「ユニバーサル ウオント」…いきなりのJapanese accentな一言にちょっと表紙抜けした方も多いのでは。これは来日公演が確定したとみてよいだろう(歪曲解釈)。宇宙空間を漂うかのようなアンビエントなサウンドとギター、美メロの融合。Dovesの神髄ともいえるような一曲。
2.I Will Not Hide
Carouselsとはうって変わって生楽器隊のカラッと乾いたサウンドがなんとも言えない心地よさを生む子気味良い佳曲。ただそれだけでは終わらない。終盤には加工されたボイスサウンドやシンセサイザーとかも絡んできて聴きごたえたっぷり。
3.Broken Eyes
ものすごくDovesらしい曲。すごく歌謡的なサビのメロディもGood。ギターパートのサウンドなんか特に「あ~Doves帰ってきたんやな(´;ω;`)」てなる。
4.For Tomorrow
これは初期のDovesを色濃く感じる。Broken Eyesと並んで涙腺に訴えかけるようなメロディが特に光る曲だ。
5.Cathedrals Of The Mind
これはすごい曲。なんというか言葉で説明ができないのだが。。サウンド、構成、展開、メロディ、どれをとっても非の打ちどころがないような曲を前にするとこうなってしまうのか。色々なテイストがお互いを邪魔することなく散りばめられている。展開が色々あるんだけど一つの曲として完成しきっている。個人的には2020年ベスト級の曲。おまけにPVもすごい。
6.Prisoners
ポップで疾走感があり聴きやすいシングル的な曲。今作中ではめずらしく割とシンプルなサウンドと構成で最後まで突っ走る。
7.Cycle Of Hurt
The 1975やRadioheadみたいな感じではじまって、癖になるギターフレーズへ。スルメ曲認定。なんだかゆらゆら体が揺れてくる。後半はストリングやシンセササイザーが絡み合う展開。あっぱれ。
8.Mother Silverlake
ジャムセッションを発展させるような形で作られた曲だそう。今作では唯一Jez Williamsのしゃがれ声ソロボーカルパートを堪能できる。
9.Universal Want
私はこの手の曲にめっぽう弱い。美しいピアノの旋律に乗ってJimiのあたたかく力強い歌声を堪能できる。人間の限りを知らない欲望についての歌。まるで宇宙のようにとどまることを知らない欲望=Universal Want。後半にかけての展開もゾクゾクせずにはいられない。最後はハシエンダなテイストも入ってくる。すごいな…
10.Forest House
あー美しい。アルバムを締めるに相応しい一曲。リズムの転換が面白い。聴けば聴くほど癖になる。

今作きっかけにDovesが日本でも大いに盛り上がって来日に繋がることを望んで止まない。もしDovesこれからしっかり聴いてみようという人がいたら安心してどのアルバムからでも良いので手をだしてみてただきたい。今作が好きであればどれももきっと気に入るはずだ。